企業経営は得意分野が異なる多くの従業員と協力すると成功しやすいので、国籍を問わず従業員を募る経営者は少なくありません。しかし、言葉の壁の問題は通訳者を雇い入れることによって解決する一方、いろいろな課題が浮き彫りになります。その一つひとつは海外出身の従業員と働き始めて明らかになるケースが多いものの、ある程度のことを予測している経営者は先手を打っています。

オフィスの一角に簡易的な宗教施設を設けると、多種多様な宗派の従業員と良好な関係性が築けます。無宗教である日本人が多いので経営者によっては盲点とも言えることですが、何かしらの宗教の信者にとっては仕事同様に重要な問題です。また、社員食堂があったり頻繁に差し入れが行われる会社では食材にも配慮する必要があります。特定の肉が食べられない宗派の従業員が存在する前提で社員食堂のメニューを考案したり、差し入れを多く行う従業員には宗派ごとの食材の取り扱われ方を学んでもらうのが効果的です。